【リレーコラム】難しく思えることを可能に。腕の見せどころです。

【リレーコラム】難しく思えることを可能に。腕の見せどころです。

手塚陽子
「二級建築士」「インテリアコーディネーター」

お客様から、色々なお話を聞かせていただく。それは私たちにとって、とても重要なことです。様々なことをお尋ねしますが、ここでの雑談を含めたお話がオーダーメイドのヒントになります。たとえば書道に熱心だとおっしゃるお客様には、書道をするスペースを提案してご満足いただいたことがあります。また、ご夫婦でたくさんの書物をお持ちだと言うお客様には、大型の本棚を中心としたリビングをご提案したこともあります。


マンションの場合、スペースに限りがありますし、水周りの変更ができない場合がありますから、すべてのご要望を満たせないこともあります。しかし、そういったときこそ私たちの腕の見せどころです。たとえば、お客様が「収納量を増やしたいので、ウォークインクローゼットが欲しい」と心に決めてらっしゃる場合もありますが、縦長のスペースをウォークインクローゼットにすると、ほとんどの場所を通路に取られてしまい、収納力が下がってかえって逆効果になってしまいます。こういった場合は、ウォークインクローゼットではなく他の方法でスペースを有効活用しながら収納量を増やしていく提案をします。


一見実現が難しいと思えることも、様々な角度から検討することで可能にできることもありますし、一見良さそうに思えても、これまでの経験からお薦めできないこともあります。なるべくお客様が入居後にご不便を感じることがないよう、暮らしやすい空間にするのが私たちの役目です。


最近、インテリアに感心の高いお客様を担当させていただきました。これまでに何軒もマンションをご購入されてきた経験豊かなお客様です。細部に対するこだわりをお持ちで、こちらも身が引き締まる思いでしたが、内覧の際に心からご満足くださり、ご家族のみなさまから拍手をしていただきました。「この仕事を続けてきて良かった!」と感動した瞬間です。いつも内覧会では緊張しますが、ここでお客様が喜ぶお顔に会えることも私にとっては大きなやりがいです。

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