【リレーコラム】お客様が誇りに思える住まいづくりのために、その努力は惜しみません。
乙部佳代子/「二級建築士」「インテリアコーディネーター」「福祉住環境コーディネーター」
■対話を通してサポートする歓びが、私にとって仕事の原点。
お客様が住まいに託す夢─それを最初にお伺いするのが、私たちプランコーディネーターです。ですから、お客様の言葉に込められている想いをきちんと受け止めて、大切に育てていくことが、コーディネーターとして重要なことだと考えています。
私は以前、図書館司書をしていました。様々なツールや自分の中の引き出しを使って、ご希望の書籍を探すお手伝いをするという仕事。もともと何かを探されている方とお話をしながらサポートすることがとても好きなのですね。
プランコーディネーターという仕事は、住まいをもっと素敵にしたい、けれども自分ではどうすればいいのかわからないと悩んでいらっしゃるお客様のお話をお 聞きして、最適な空間づくりのお手伝いをするというもの。図書館司書の時代から抱き続けてきた情熱は、現在のプランコーディネーターという仕事と本質的な 部分でつながっていると思います。
■お客様の想いをきちんと受け止め、実現していくために。
お客様の想いをいちばん理解しているのは、やはり直接お話をお聞きしている私たちですから、その想いをわかりやすく周りのスタッフに伝えていくことがとても大切です。
実際のプランを実現するためには、設計や施工などの様々なスタッフの協力が必要不可欠。そうした人たちにお客様のご希望をわかりやすい形にして伝え、互いに知恵を出し合うことで、誰もが満足できる結果を導き出せるのだと思います。
プランコーディネーターという仕事は、たとえて言えばわかりやすい地図を描くことに似ているかもしれません。お客様を含めて、関わるすべての方々を無理なく目的地に案内していくことができれば理想的ですね。
過程が大変だったとしても、最終的に素敵な住まいが完成すれば、お客様はもちろん、施工に関わったすべての方も嬉しいものです。完成後、皆さんの笑顔に接するのが、私にとって最高の瞬間ですね。
■お客様が暮らしのイメージをリアルに思い描けるよう、 さまざまなヒントをご提示。
本来、ライフスタイルというものは、これまでの人生の中でお客様ご自身が築 れてきたものだと思うのです。ですから、そのスタイルをできるだけ尊重した上で、アドバイスすべきところはさせていただいています。
以前、廊下ではなくリビングを通らなければ出入りできないお部屋を子供部屋にすべきかどうか悩まれているお客様がいらっしゃいました。
そこで「ブライベートに配慮した子供部屋を、という考え方もありますが、ご両親のいらっしゃるリビングを通って自分の部屋に入るという動線は、ご家族のコ ミュニケーションを円滑にすると思いますよ」とアドバイスさせていただいたことがあります。このように、違った視点からプランをご説明すると、それをきっ かけに、お客様にも新たなイメージが生まれるようで、さらに具体的なご希望をお話しいただけますね。
■主人公であるお客様が胸を張って誇れる、理想の住まいを創造していく。
プランニングを進めながら一番気を配るのは、お客様がご自分の新しい住まいのイメージを鮮やかに思い描けるようにすることです。それがうまくいくと、お客 様からもいろいろとアイディアをお話くださるようになります。そうしたアイディアと実際のプランニングのバランスを取りながら黒子に徹し、最終的に「この 住まいは自分のアイディアも取り入れて、こんなに素敵になった!」と胸を張っていただけたら嬉しいですね。
住まいは、ちょっとしたことで暮らしやすくなるものです。
例えば、ドアの位置を変更するだけで非常に動線がスムーズになったりする。
コンセントの設置場所を変えることで、暮らしの利便性がグンと広がる。個々のお客様の暮らしに合わせた空間をオーダーできるということが、オーダーメイド マンションの大きな魅力なのだと思います。既成のものに我慢をして合わせるのではなく、自分らしさをのびのびと発揮させて住まうことの歓びを、ぜひとも多 くの方に堪能していただけたらと思います。
将来的には、一流ホテルのコンシェルジュのような対応ができるようになりたいですね。お客様の難しいご要望にもスマートに対応できる接客のプロフェッショナル。そんな姿に少しでも近づけるよう、あらゆる知識と経験を吸収して、自分の中の引き出しを増やしている最中です。















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