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リレーコラム

【リレーコラム】自分で図面を引きながら、考え、発見したことを、大切にしたいのです。
新谷真由美/ヤマギワ株式会社, インテリア・スタジオ・リビナ, 専属インテリアコーディネーター
[二級建築士][インテリアコーディネーター]

他のプランコーディネーターの方もそうだと思いますが、私の場合は特に、自分で図面を描くことにこだわっています。それは、図面に線を引くという作業をしていると不思議に、ひとつのことをいろんな角度から見られるようになり、考えも深まっていくと思えるからです。



お客様と打ち合わせをしながらひらめいたこと、ご希望に応えるためにおすすめしたアイデアなども、いざ実際に図面に落とす作業をしていると、考えてもいなかったようないろいろな点が見えてきます。
図面を描くことによって、あらためて客観的な 目で図面を見つめるもうひとりの自分が生まれているのでしょうね。



こうして新しい発見やアイデアに辿り着いた経験は、一度や二度ではありません。扉の向きを変えることで格段に使い勝手がよくなるとか、キッチンの袖壁をなくすだけで空間が見違えるように変わるとか。こうしたことは、頭の中の作業だけでは意外と気づかないものです。

さらに、図面と真剣に向き合うことで、他分野の担当者の立場もより深く汲み取れるようになります。とりわけ構造上の制約についてきめ細かく読みとることで、「ここまでは変えられるはず」という確信をもつことができ、それが担当者と折衝するときのパワーにつながります。

お客様からのご要望が間取りの大幅な変更を伴うときなど、このパワーが力になりますね。お客様の立場に立って主張すべきははっきり主張し、折り合うところは、ちゃんと折り合う。このプロセスをしっかり踏むことで、オーダーメイドマンションのプランニングを、お客様も私自身も心から楽しむことができるのだと思うのです。



ところで、私は最近、趣味でステンドグラスづくりを始めました。いままではイメージを伝えてデザイナーの方に依頼をしていたのですが、実際に自分でつくってみて気がついたことがひとつ。モノを知りすぎるということは、反面、大胆になれなくなるということもあるかなと。オーダーメイドマンションも同じで、夢想ばかりしていても、逆に現実的すぎてもいけないのではないでしょうか。